black fist
Black Fist
 Happy Fox '77 

1977年公開のブラックスプロイテーション・ムービー『Black Fist』のサントラ盤。
"ソウル・オブ・ブラック・ムービー"によると、何と当時『喧嘩プロフェッショナル』のタイトルで日本でも劇場公開されたとのこと。映画の内容はストリート・ファイトもののようだが、77年というブラックスプロイテーション映画もすっかり下火になっていた時期の作品ということで、おそらく興行成績は振るわなかっただろうと想像はつくが、本サントラはそこそこ充実した内容。

スコアを担当したロン・カーソンとアート・フリーマンの2人が手がけるインスト・ナンバー3曲が本サントラの軸だが、その他は曲ごとにそれぞれ別のアーティストが起用されている。西海岸の著名なセッション・ドラマーのポール・ハンフリーと、60年代から活動するソウル・シンガーのジェシー・ジェイムス以外は、おそらく皆無名の人たち。
アルバムのオープニング・チューンのポール・ハンフリー「Humphrey's Overture」は、グルーヴィーに疾走するジャズ・ファンク・チューンでコレはさすがのカッコよさ。ジェシー・ジェイムス「Same Thing Happens」は、高揚するピアノとファンキーなクラヴィネットの刻みに胸躍るファンキーでソウルフルな逸品。アルバムの中ではこの2曲が傑出している。

アート&ロンの3曲、「She Said Hell No!」「Can't Stop Talkin'」「I'm Your Man」はいずれもファンキーなインストでいかにもなサントラっぽさが楽しめる。女性リード+男性コーラス3人のヴォーカル・グループ、ヴェルヴェット・ファイア「Here I Go Again」はムーディーなスロウ・ナンバー。6人組のこれもヴォーカル・グループと思われるサム&ジャスアス「I'm Your Man's Helpin' Hand」はファルセット・リードのスウィート&メロウなスロウ。
白人女性シンガーのジェラルディン・ケイ「L.A. Gray」はポピュラー・テイストのバラード。哀愁滲むインスト・ナンバーのサム・シャブリン「Leroy」、デニス・ゴーディー「Let's Do It Again」はブギーなミディアム・ソウル。ラストのビショップ・マウンジャー「Pearlie Gates」は短いゴスペル・ナンバー。