were all in this together
We're All In This Together / Chocolate Milk
 RCA '77 

アラン・トゥーサンに見出され70年代半ばにデビューしたファンク・バンド、チョコレイト・ミルク。
ニューオリンズらしさを感じさせる部分もあるにはあるが、例えばミーターズのようなゴリゴリのヘヴィー・ファンクをやるわけでもなく、マルディグラな祝祭感やセカンドラインのビートを聴かせるワケでもない。『Blue Jeans』以降の80年代のアルバムは、ハッキリとキャメオ/バーケイズ的なサウンドを打ち出しているが、70年代のアルバムでは正直に言えば中庸な印象のバンドで、以前は何故トゥーサンからこれほど重用されたのかよく分からなかったのだが、70年代のこのバンドのアルバムを何枚か聴いているうちに、不思議な魅力のあるバンドと感じるようになった。

バンドの演奏は適度な重さもあり、十分にグルーヴィーだが、どこかメロウな肌触りがある。曲によってはジャジーな味付けもあったりして、アレンジも練られている。4作目のアルバムとなる本作『We're All In This Together』も、突出した楽曲はなく特に強い印象を残す作品ではないが、聴いていて不思議と心地よく聴ける飽きのこないアルバム。ヴォーカルが弱いのでバラード系がイマイチなのが弱点だが、70年代ファンクの佳作と言えそう。このバンドでは1st『Action Speaks Louder Than Words』のジャケットがイイが、ジョニー・ギター・ワトソン『Giant』と並ぶ地球鷲掴みジャケの本作も結構好き。

本作の録音は変わらずシーセイント・スタジオで、プロデュースももちろんアラン・トゥーサンとマーシャル・シホーン。これまでのアルバムから何ら変化を感じさせることのない、中庸の美学でまったりと楽しませてくれる。
粘り気と重みのあるグルーヴィーなファンク・ナンバーの「Grand Theft」、メロウでメロディアスなパートとファンクに展開する部分が交互に現れる「Thinking Of You」、ハッピーなムードのファンク・ナンバーのアルバム・タイトル曲「We're All In This Together」、「Help Me Find The Road」はソフトなバラード。
抑制の効いたパーカッシヴなグルーヴにフルートが舞うジャズ・ファンク「America」、ストリングス入りのスロウ「That's The Way She Loves」、心地よいメロウ・ミディアム・グルーヴ「Over The Rainbow」、「Girl Callin'」は弾力のあるグルーヴにホーン・セクションが華を添えるミッド・ファンク。