bust me out
Bust Me Out / Duke Bootee
 Mercury '84 

シュガーヒル・レコードが70年代末から80年代前半にかけて送り出した、数々のオールド・スクール・ヒップホップ/ファンク・クラシックで、そのバック・トラックの演奏を担ったハウス・バンドのメンバーだったデューク・ブーティー。彼が残した唯一のソロ・アルバムが本作『Bust Me Out』。
ダグ・ウィンブッシュ、キース・ルブラン、レジー・グリフィン、スキップ・マクドナルドなど旧知の連中がガッチリと脇を固め、ヴァーノン・リードやデニス・チェンバースなども録音に加わった本作は、バリバリのエレクトロ・ファンク/オールドスクール・ヒップホップ。サイバーでインダストリアルな質感の攻撃的なファンク・サウンドは、ブギー・ファンクなんて表現が生易しく感じられるほどの尖りっぷり。

マシン・ビート轟くアルバムのイントロダクション的な「Who Dat」に続き、「Live Wire(I Want A Girl That Sweats)」「Live Wire(Dub Version)」とバリバリのエレクトロ・ファンク・チューンを容赦なく叩きつけてくる。シンセサイズドなサイバー・サウンドに、ヴォコーダーで加工したロボ声と地声のラップがオールドスクール臭をプンプン醸す。
「Same Day Service」も同様にソリッドなエレクトロ・ファンク・チューン。きっちりリズムに句読点を付けるスクラッチ・ギターは80'sファンクの様式に則っているが、ロッキンな垂れ流しギターはファンカデリック的。アルバム・タイトル曲「Bust Me Out」はノイジーな電子音が飛び交うエレクトリック・ミッド・ファンク。

バッキバキのエレクトロ・ファンクで固めたA面に対し、B面ではより広い層へのアピールを狙ったか、楽曲の幅がグンと拡がっている。
「Dumb Luv」はホーンもバッチリ入ってPファンクっぽい感じもあるファンク・ナンバー。「Zip Me Up」はラップではなく歌モノのアッパー・チューン、「Slow Down」と「I'm The One Who Loves You」も歌モノのR&B調ミドルで、意外にもこの2曲は気持ちよく聴けてしまう。
レゲエの「You Without Me」、カリンバ独演の「Kalimba Song」と、ラスト2曲ではサード・ワールドへと目を向ける。