in the face of funk
In The Face Of Funk / Cameo
 Way 2 Funky '95 

キャメオの通算16作目のアルバム『In The Face Of Funk』。
90年代に入ってからも『Real Men... Wear Black』 『Emotional Violence』とメジャー・レーベルからリリースを続けてきたキャメオも、本作ではついにマイナー落ちの憂き目に。そのせいか、ジャケットのラリー・ブラックモンの表情もどこか情けなさげ。ジャン・ポール・ゴルチェの衣装を身に纏った前作までとは大違いだ。
しかし、内容はイイ。ヒップホップやニュージャックとどう折り合いをつけるかということは、80年代をサヴァイヴしてきたファンカーが90年代に課せられた命題のようなものだが、キャメオは本作でヒップホップを無理なく取り入れながらも、むしろファンク・バンド回帰のスタンスを打ち出した。

本作時点でのキャメオの正規メンバーは、ラリー・ブラックモン、チャーリー・シングルトン、ネイサン・レフトナントの3人だが、トミ・ジェンキンスやアーロン・ミルズといった旧メンバーもレコーディングに参加しており、往年のキャメオ・マナーのファンク・サウンドで楽しませてくれる。
オープニング・トラックの「In The Face Of Funk」はズッシリ重いビートに女声ラップ入りのカッコいいファンク・チューン。「Slyde」はスレイヴ「Slide」のカバーで、まさにスレイヴとキャメオのサウンドが合体したようなファンク。グラウンド・ビート調のクールなグルーヴに、ファンクなブレイクビーツとラガマフィンっぽいラップをかませた「Your Are My Love」もイイ。このアタマ3曲の流れはなかなかの気持ちよさ。

、ニュージャック的にハネたリズムのミドル「Desire」、80年代ブラコンなムードのR&Bスロウの「Don't Say It's Over」、「BSU」はゴツゴツしたグルーヴに轢き殺されそうになるキャタピラ・ファンク。
時代錯誤なヘヴィー・ファンク・チューン「The Man」、アーバンなダンス・ナンバー「A Special Love」、循環するベースラインのミッド・グルーヴ「We Can Make It Happen」、ラストの「Where」はまったり寛いだバラード。