homegirl
The Homegirl / Shello
 Giant '94 

L.A.のサウス・セントラル出身のシンガー/ラッパー/ソングライターのシェロ。本作『The Homegirl』は彼女の唯一のアルバム。
制作の中枢を担うのはキース・ルイスなる人物で、これ以前にはジェシー・ジョンソン『Shockadelica』にバック・ヴォーカルとして参加していた模様。本作では半数の曲のプロデュースの他、作曲やドラム・プログラミング、キーボードなどを演奏。また、DJクイックが3曲をプロデュースし、クイックが重用していたギタリスト/ベーシストのロバート・ベーコンも参加している。
主役のシェロも半数以上の曲を作曲している。ジャケットの堂々たる面構えと体躯から想像できるとおり、気風のいい姐御肌の歌とラップを聴かせる。当時の西海岸ヒップホップ、Gファンク的なサウンドが主体の、かなりファンク色濃いR&Bアルバム。コレ1枚で終わってしまったのが何とももったいない逸材だった。

アルバム冒頭の「West Coast Boogie」は、パーラメント「Aqua Boogie」のサンプリング&替え歌のパーティー・アンセムで、これは盛り上がること必至。「Hello」はシェロのラップと男声ラガマフィンをフィーチャー、物騒なSEと高音ピーヒョロ・シンセも入ったギャングスタ・ファンク。
グルーヴィーでアーバンなR&Bミドルの「Sweet Love And Ecstasy」と、ブラックバーズ「Mysterious Vibes」をサンプリングしたメロウなスムーヴ・チューン「Good Thang」はDJクイックのプロデュース。ロバート・ベーコン制作の「I Just Want You Here」は官能に濡れたスロウ・ジャム。

これもDJクイック・プロデュースの「Street Niggaz」は、クイックの「Last Word」とブラザーズ・ジョンソン「Ain't We Funkin' Now」をサンプリングした、ラフで殺伐としたGファンク・トラック。「Funky Shit」もギラギラしたムード充満のバンギンなGファンク・チューン。
ヘヴィーなビートのG調アーバン・ファンク「Another Love Gone Bad」、スライ「Sing A Simple Song」の爆裂ドラム・ビートが轟くファンキーなR&Bナンバー「All Night Long」、ランDMC「Here We Go」をサンプリングした「Say You Love Me」、ラストは「West Coast Boogie」のリプライズで再びファンキーに盛り上がる。