reality
Reality
 Blue Elephant '72 

海をバックにテトラポットに座る男達という何だか期待させるジャケット。リアリティという検索しにくいバンド名ゆえ、『Rare Groove A to Z』に掲載された僅かな情報以外には何も分からなかったこの盤が、Pヴァインのお宝発掘シリーズ、グルーヴ・ディガーからCD化。

リアリティはカリブ海に浮かぶオランダ領キュラソー島出身のトニー・シャーマンを中心に結成された8人組で、アムステルダムで活動していたバンドとのこと。
この唯一のアルバムもオランダのレーベルから出ているが、ブラジル盤もリリースされていたことから、ブラジルのバンドと誤解されることも多かったようだが、このジャケット、そしてこのアルバムのサウンドを聴けば、そんな誤解を生んでも仕方がないと思えてしまう。
ここで聴けるのは、パーカッションをはじめギター、ベース、ドラムなどすべてが打楽器的に打ち鳴らされエッジの効いたグルーヴを刻むラテン・ファンク/ソウル・サウンドで、これは相当にカッコいい。

アルバムのオープニング・ナンバー「Gachero」から、パーカッションがこれでもかと叩き込まれるラテン・ファンク・チューンで堪らない。ダークなスロー・ナンバー「War」、ジャジーなラテン・フレイヴァ―を塗したグルーヴィー・ソウル「Music In My Head」、乾いたパーカッションが乱舞するアフロ/ラテン・ファンク「Mack One」は、軋みを上げるファズ・ギターとオルガンも絡み強力なグルーヴがウネりまくる。「Chance The World」はグルーヴィーに疾走するラテン・ファンク・チューン。
これもパーカッシヴでラテン味濃いグルーヴィー・チューン「Across The Ocean」、怒涛のアフロ/ラテン・ビートがファンキーに突っ走る「High Winds」、ザックリ粗い切り口のギターと土埃り舞う乾いたグルーヴがビギニング・オブ・ジ・エンドを思わせるカリビアン・ファンク「Acapulco Gold」、カッコ良過ぎるラテン・ジャズ・ファンク「Guyana Groove」、ラストの「Nowhere To Hide」はグルーヴィーなメロウ・ラテン・ソウル。