dance of survival
Dance Of Survival / Edwin Birdsong
 Bam-Boo '75 

70年代前半にポリドールから2枚のアルバムをリリースした後、バンブーなるマイナー・レーベルからリリースされたエドウィン・バードソングの3rdアルバム『Dance Of Survival』。
先の2枚は、ファンカデリックにも通じるようなドロドロとサイケデリックなブラック・ロック/ファンクで、セールス的には振るわなかったとだろうことは想像に難くない。このバンブーというレーベルからリリースされたアルバムは本作を含めて3枚のみとのことで、どマイナーゆえ本作も売れなかったに違いないが、セールス度外視でやりたいことをやりきった感をヒシヒシと感じる作品だ。

本作ではサイケなロック色は減退したものの、替わってシンセサイザーを駆使したコズミック・ファンク/ハード・ブギーなサウンドになっており、ドス黒くのたうつようなグルーヴとエレクトリックな質感が交わりスパークしている。その異様なテンションのコズミック・ジャズ・ファンクは、当時師事していたロイ・エアーズよりも、同じ鍵盤奏者ということもあってかウェルドン・アーヴィンに近いと思うが、アーヴィン作品のような知的でアカデミックな感じよりも、もっと野卑で猥雑で肉体的な汗臭いムードをプンプン臭わせる。

アルバム・タイトル曲の「Dance Of Survival」はクラヴィネットがブリブリと蠢くコズミック・ブギー・ファンクで、ズブズブ唸るシンセサイザーもかなり強力。アフロ・トライバルな土臭いパーカッションとコズミックなシンセが入り混じるファンク「Possessed(Take The Evil Spirits Away)」、「Something Ain't Right(Gotta Go Home)」はムサ苦しいバラード。
サイレンのように響き渡るシンセがサイケデリックに渦巻くファンク「What's Your Sign?」、シンセ・ストリングスのアレンジがスピリチュアルなムードを高めるジャズ・ファンク「Night Of The Full Moon」、メロディアスなミディアム・ナンバー「Your Smile Gave Birth To My Idea」、ラストの「Astral Walk」はヘヴィーなリズムをスペイシーなシンセが彩るコズミック・ジャズ・ファンク。