everybody up
Everybody Up / Ohio Players
 Arista '79 

ウェストバウンドからマーキュリーへと移籍するや、いきなり『Skin Tight』『Fire』『Honey』と大ヒットを連発し一躍トップ・ファンク・バンドへと伸し上ったオハイオ・プレイヤーズだが、以降は徐々にヒットの規模も縮小、作品の質は決して悪くはないが、かつてのような冴えは見られなくなっていった。
1978年の『Jass-Ay-Lay-Dee』を最後に、5年間計7枚のオリジナル・アルバムをリリースしたマーキュリーに別れを告げたオハイオは、翌79年に新たにアリスタと契約し本作『Everybody Up』をリリース。
まずはやはり、このジャケット。レーベルが変わりバンド名の表記があのロゴじゃなくなったのは寂しいが、オハイオ伝統のエロジャケは変わらず。チア・リーダーと思しき美女の、濡れスケシャツのお〇ぱ〇のところにはOPの文字。このジャケットのアート・ディレクターはひょっとして日本語を理解していたのか?さらにダブル・ジャケットを開くと、チア嬢のセクシーな下半身も露わに。

正直に言って、アルバムの内容にはあまり期待せずジャケ買いした本作だが、意外にもなかなか楽しめる好盤。ディスコっぽいユルめのライト・ファンク主体になってしまっているが、オハイオらしい猥雑なムード、ネッチョリまとわりつくようなエロ・グルーヴは健在。
アリスタはこれ1枚でお払い箱になってしまい、ボードウォークに移籍しての次作『Ouch!』ではジェイムス "ダイアモンド" ウィリアムス、ビリー・ベック、クラレンス "チェット" ウィリスが新グループ、シャドウを結成するために脱退。全盛期の布陣による作品としては本作が最後となってしまった。

アルバム・タイトル曲「Everybody Up」は軽いビートの長尺ディスコ・ファンクだが、このバンドの持ち味であるネチッこいイヤラしさは存分に発揮されている。アース・ウィンド&ファイア「Fantasy」みたいなメロディー・ラインが出てくるのはご愛嬌。
シュガーフットが臭味たっぷりに唸る粘着官能スロウ「Don't Say Goodbye」、「Make Me Feel」はユルいグルーヴが気持ちいいダンス・ファンク・ナンバー。
「Say It」はタイトなリズムに豪奢なホーンセクションが煌びやかに映える正調オハイオ・ファンクで、サビがちょっとだけキャメオ「I Just Want To Be」っぽい。「Take De Funk Off, Fly」はブーツィー風の喋りが入るPファンクを意識したような重心低いミッド・ファンク。ラストの「Something Special」はややポップな曲調。