say what
Say What! / Trouble Funk
 Island '86 

トラブル・ファンクの1986年のロンドンでのライヴ盤。
前作の2枚組LP『In Times Of Trouble』は、スタジオ録音の1枚目では80年代ファンクへとアジャストしてみせつつ、トラブル・ファンク本来のGo-Goサウンドをライヴ音源の2枚目でしっかり聴かせてくれていた。
やはりスタジオとライヴは別モノとまでは言わないまでも、ライヴでこそ本領を発揮するのがGo-Goであり、トラブル・ファンクというバンドなのだということが、先の2LPを聴くとよく分かる。エアプレイに乗りやすいようにスタジオでカッチリと整理し作られた曲もイイのだけれど、ノンストップで延々と脈動するGo-Goビートはスタジオの狭いブースの中には納まりきらない。

正真正銘100%ライヴ・レコーディングの本作は、ワシントンDCを離れロンドンでのパフォーマンス。UK初回リリース分には同じく86年のモントルー・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴを収めた12インチ付き(手持ちの日本盤は1枚モノだが、12インチの2曲がAB各面に1曲づつ入っている)。
地元DCを離れても何ら変わることのない、ノンストップ・セイムビートのGo-Goファンク大会。ぶっといベースとぶっとい声で煽るトニー・フィッシャー、超重量級のビートを叩き出すドラムスとチャカポコと土着的なリズムで打ち鳴らされるパーカッション群、分厚く熱く咆哮するホーン・セクション、エレクトリックに響き渡るシンセサイザーなど、本盤にはGo-Goの醍醐味がコレでもかと目一杯詰まっている。

アルバムA面は「Gilly Intro」「A-Groove」「Funk By Numbers」、そして必殺の「Pump Me Up」と、もちろんノンストップで押しまくる。B面は「Let's Get Small」「Percussion Solos」、そしてラストは「Drop The Bomb」。こちらはノンストップではなく曲間はフェイドアウト・フェイドインで編集されているが、グルーヴはずっと地続きなので細かいことは気にしない。
おまけの2曲は「It's In The Mix(Don't Touch The Stereo)」と「Still Smokin'」。もちろんどちらも凄まじい熱気とグルーヴ。ジャズ・フェスでこれを演ったのかと思うと何だか痛快だ。ところで、「It's In The Mix(Don't Touch The Stereo)」でトニーが連呼する"Work That Sucker To Death"というフレーズ。ゼヴィア『Point Of Pleasure』の1曲目、クリントン・プロデュースのその名も「Work That Sucker To Death」という曲があるが、そこでGCがこのフレーズを連呼していた。ともに81年の曲だが、どちらが先なのか。