rhyze to the top
Rhyze To The Top / Rhyze
 20th Century Fox '81 

ニュージャージーの7人組バンド、ライズ。
80年代初頭に名匠ポール・カイザーのプロデュース/アレンジでアルバムを2枚リリースしているバンドで、ジャケ買い必至の本作『Rhyze To The Top』は2ndアルバム。
ジャージー産スウィート・ソウルの名盤、ソウル・ジェネレーション『Beyond Body And Soul』をはじめ、70年代に数多くの切なくも狂おしい甘茶皿を生み出してきたポール・カイザーが手掛けたファンク・バンドだけに、アーバンでスタイリッシュなライト・ファンク/ダンス・ナンバーが中心。泥臭くヘヴィーなファンクを求める向きには物足りないかもしれないが、80年代的な洗練されたファンク・ダンサーの数々はなかなかの高品質。

アルバムのオープナーとなるタイトル曲「Rhyze To The Top」は、弾力のあるビートに華やかなホーンとパーカッションが彩るファンキーなダンス・ナンバー。「Give It Up(Give Me Your Love)」はタイトなグルーヴのミドル・チューン。まったりムードのスロウ・ナンバー「What Can I Do About This Feeling」、「Bizzaar」はポップに弾むミディアム・チューン。
「Tonight's Gonna Be My Night」はトロピカルなムードも漂うアーバンなダンス・チューン。「Having Fun」はソリッドなリズムを刻むファンク・ダンサー。ギター・カッティングが軽快なミドルの「Overtime」、ラストの「Party Of Parties」は粒立ちの良いリズムに揺れるパーティー・ファンク。