evolution
Evolution / Dennis Coffey & The Detroit Guitar Band
 Sussex '71 

デトロイトのサイケデリック・ファンク・ロック・ギタリスト、デニス・コフィーの2ndアルバム『Evolution』。
前作『Hair And Thangs』はデニス・コフィー・トリオ名義だったが、本作はデトロイト・ギター・バンド名義。トリオではデニスが1人でギターを弾き倒していたが、本作では他に2人のギタリストがクレジットされている。
前作と比べるとやや整理された印象も受けるが、本作もサイケでアシッドでロックなガレージ・ファンク集で、ノイジーなギター・サウンドが耳障りと感じる人も少なくないだろう。このデニスをはじめ、ファンカデリックに一時期在籍していたロン・バイコウスキーなんかもそうだが、当時のデトロイトにはこういう白人ギタリストが他にもウジャウジャいたのだろうか。

アルバムのオープニングの、サイケデリックなギター・グルーヴが強力なファンク・ナンバー「Getting It On」から、何だか不気味なジャケットそのままのカオスなサウンドが渦巻く。ファズ・ギター轟くレッド・ツェッペリン「Whole Lot Of Love」のカバーは、中盤のドラム・ブレイクにファンクネスが凝縮。「Summer Time Girl」はレイジーでメロウなナンバーで、前作にはなかったこの手の曲は、本作には他にも数曲入っている。

本作随一のキラー・チューン「Scorpio」は、衝撃的なカッコよさのブラックスプロイテーション調ジャズ・ファンク・ナンバー。インパクト大なテーマ的なギター・リフ、ファンキーなドラム&パーカッションのロング・ブレイクがチェイス感を増幅。「Garden Of The Moon」はジャジーで幻想的なムードも湛えた曲。
「Impressions Of」はグルーヴィーに疾走するジャズ・ファンク・チューン。物悲しげなムードの「Sad Angel」、ガレージ感横溢のファンク・ロック・ナンバー「Big City Funk」、パーカッションのポコポコしたグルーヴが心地いい「Wind Song」、ラストの「Good Time Rhythm And Blues」はブルージーな雰囲気。