today tomorrow forever
Today, Tomorrow, Forever
 RSO '79 

女性1人を含む10代後半の若者7人で結成されたバンド、トゥデイ・トゥモロウ・フォーエヴァー。
このバンドは3枚のアルバムを残しているが、1stアルバムとなる本作は若いだけに勢いのある演奏のファンク/ブギーが楽しめる良盤。
フロリダ出身のバンドだが、録音はマイアミの他にカリフォルニアと、シカゴのカートム・スタジオ。プロデューサーとしてクレジットされているアンジェロ・ジョーダンとフレッド・トルシオの2人はどのような人かよく分からないのだが、アレンジャーにはフレッド・ウェズリーとギル・アスキーを起用。フレッドはこの時期、クリントンとはやや距離を置いていた状態の頃だと思うが、翌80年にはソロ作『House Party』を同じRSOからリリースしていることから、レーベルの繋がりからの参加と思われる。ギル・アスキーが手がけた3曲がカートム録音で、カートム・スタジオ以外で録られた5曲がフレッドのアレンジということだろう。

アルバムの冒頭を飾る「It's A Groove(Keep On Dancin')」は、腰の強いベースがタイトなグルーヴを繰り出すディスコ・ファンク・チューン。「Astro Boogie」は重心低いビートが強力なヘヴィー・ファンクで、フレッドによるホーン・アレンジもあってかなりPファンク的なナンバー。「Mad House」も重量級のキャタピラ・ファンクで、途中でちょっとだけパーラメント「Aqua Boogie」の鳥の鳴きマネも聴こえてくるなどこれもPファンク色濃厚。「Blipped(All Over Myself)」は屈強なリズム隊がゴリゴリのファンク・ビートで遮二無二突進するファンク・チューンで、ここでもフレッドのホーン・アレンジはバッチリ。

「Taking Me Higher」は爽快感溢れるディスコ・ファンク・ダンサー。「I'm For You」はスウェイ・ビート調のダンス・ナンバーで、アース・ウィンド&ファイア「September」っぽい感じも。「It's Your Love」はアーニー・アイズレー風のギターが嘶く哀愁ファンク・ナンバー。ラストの「Get On Down(To The Disco)」はグルーヴィーに疾走するディスコ・ファンク・チューン。

このバンドはこの後、2ndアルバム『Ain't No Doubt About It』と3rd『Surprise! Surprise!』をリリース。この2枚は同じメンバー写真にタイトル文字だけ替えたジャケットで紛らわしいが、何でも2ndはほとんど流通しなかったのだそう。だからと言って同じジャケット使い回すこともないだろうにと思うが、3rdは2ndからそのまま流用された2曲を除いて、スパンク『Tighten It Up』の制作陣がプロデュース/アレンジ/作曲/演奏のすべてを担い、TTFのメンバーは歌入れだけで演奏もしていないと思われることから、この時すでにバンドとしての実態はなかったのかもしれない。
そのレアな2ndは、3rdとのカップリングでCD化されているようなので、そちらも聴いてみたいところ。