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 Map City '70 

オハイオ州クリーヴランド出身の、女性1人を含む黒人7人組バンド、パープル・イメージ。
ジミ・ヘンドリックスや初期スライ、ファンカデリックからの影響を受けたサイケデリック・ブラック・ロックといった感じで、アルバムは1970年のこの1枚のみ。
この禍々しく気味悪いジャケットでだいぶ損している気がするが、ファンカの1stアルバムや2nd『Free Your Mind』なんかに通じる、ハードなアシッド臭がたち込める不気味で荒っぽく不穏なサウンドが聴こえてくるあたり、このジャケはこのバンドの音を表したものと言えそう。ファンク/ソウル耳にはかなりハードルの高いアルバムには違いないが、ファンカやブラック・マーダなどの同時期のブラック・ロック作品を好む向きには、本作はかなり楽しめる内容なのではないかと思う。

アルバム1曲目の「Living In The Ghetto」は、重いドラムスが叩き出すリズムがのた打ち、ファズ・ギターが唸りを上げるヘヴィー・ファンク・ロック。曲後半はファンカデリックばりにサイケでカオスなドス黒いグルーヴが渦を巻く。
ファンカの「Mommie, What's A Funkadelic?」のイントロみたいな、蟲が巣食う様を連想させるような人の生理を逆なでする音から始まる「Why」もサイケなギターが幻惑する。
ウニャウニャ歪みながらウネるギターがファンキーな「Lady」、「We Got To Pull Together」はヴォーカル・グループ風のハーモニーも添えたソウル寄りのバラードで、この辺りは比較的聴きやすい。

「What You Do To Me」はジミヘン・ライクなブラック・ロック・チューンで、コレはシンプルなカッコよさがある。ラストの「Marching To A Different Drummer」は15分を超える長尺ナンバーで、タイトルにあるとおり、ドラムスが叩き出すマーチング・バンドっぽいビートにファズ・ギターが分厚く重ねられたヘヴィー・サイケ・ファンク・ロック。