dont cha hide it
Don'tcha Hide It / Both Worlds
 TPI '77 

ボルティモアの黒白混合バンド、ボス・ワールズ。
1975年にベスト・オブ・ボス・ワールズ名義でリリースしたアルバム『I Want The World To Know』が最初の作品。その1stアルバムでは、ウィンフィールド・パーカーがヴォーカルとして加わり、アレンジをアル・ジョンソンが手掛けるなど、なかなか興味深い作品だった。
その後、ウィンフィールドが抜け、その他にも数名のメンバー・チェンジを経て8人体制となり、更にバンド名をボス・ワールズに改めてリリースしたのが、2ndアルバムとなる本作『Don'tcha Hide It』。

1stアルバムはグルーヴィーなファンクからメロウなソウル・ナンバーまで、とにかくウィンフィールド・パーカーのソウルフルなヴォーカルが目立っていたが、本作では専任のヴォーカルはおかず、バンドの演奏力を前面に打ち出した作品で、ジャズやロック、ラテン味なども交えたファンキーで疾走感あふれるサウンドがとにかくカッコいい。1stも好盤だと思うが、やはり本作の方が好みだ。

アルバムのオープナーであるタイトル曲「Don'tcha Hide It」はジャズ・ロック的なファンキー・チューン。スリリングなストリングスにスペイシーなシンセサイザー、打ちまくるドラムスとバリバリ弾きまくるギターが熱く煽る一方で、フルートはクールに抑制を効かせつつヒップに跳ねまわる。
「Freedom Jazz Dance 」はブリブリ唸るクラヴィネットに、分厚いホーン・セクションが猛るカッコいいジャズ・ファンク・ナンバー。「Get Up」はドラムとベースが強力にウネるヴォーカル入りのファンク・ナンバー。これもホーンが効いていて、タワー・オブ・パワーみたいなイカ̪シたアーバン・ジャズ・ファンクを聴かせる。「It's Love」はソフトでメロウなジャジー・ソウル。

「Coming On Strong」はスリリングに疾走するスパイ系ジャズ・ロック/ファンクで、ラテンっぽいパートを随所に折り込み展開していくコレは、もう反則級のカッコよさ。ヴォーカル入りの「Leavin' Them Days」は複雑なリズムで転がるように突っ走るジャズ・ファンク・ナンバー。
「Solide」は小気味いいギターに気持ちよくピアノが転がるグルーヴィーなラテン・ジャズ・グルーヴ。「Stop, Turn Around」はスウィートなスロウ・ナンバー。ラストは再び「Don'tcha Hide It」で、こちらはブラックスプロイ調な路地裏ジャズ・ファンク感強め。