somebodys been sleeping in my bed
Somebody's Been Sleeping In My Bed / 100 Proof Aged In Soul
 Hot Wax '71 

デトロイト最高のシンガーの1人、スティーヴ・マンチャを擁するヴォーカル・グループ、100プルーフ・エイジド・イン・ソウル。
2枚あるアルバムはいずれも傑作で、後に一時的にファンカデリックに在籍することになる白人ギタリスト、ロン・バイコウスキーが加わった2ndアルバムもイイが、この1stアルバムとなる本作『Somebody's Been Sleeping In My Bed』も土臭いパーカッションと硬く乾いたグルーヴにファンクネスが滲む、デトロイト・ソウルの武骨さがストレートに表れた作品。
やはり何と言ってもマンチャのディープで熱くしゃがれたヴォーカルがこのグループの最大の魅力で、リミッター振り切れたようなシャウト混じりのハード・シンギングで骨太なデトロイト・ビートを乗りこなしていく様は痛快。

アルバムのオープニング・チューン「Somebody's Been Sleeping」はファンキーなノーザン・ソウル・ダンサーで、マンチャの喉を掻き毟るようなヴォーカルが抜群のノリを聴かせる。
以降も、グルーヴィーなミディアム「Love Is Sweeter(The Second Time Around)」、ファンキーなジャンプ・ナンバー「One Man's Leftovers(Is Another Man's Feast)」、哀愁滲むバラード「I've Come To Save You」、汗臭いゴツゴツした手触りのミディアム「Not Enough Love To Satisfy」、これまた素晴らしく躍動的なデトロイト・ビートの「Age Ain't Nothing But A Number」、絶妙なテンポで体を揺らすミディアム・チューン「She's Not Just Another Woman」、分厚いホーンとラウドなギターがファンキーな「Too Many Cooks(Spoil The Soup)」、グイグイとノッていくミッド・グルーヴ「I Can't Sit And Wait(Til Johnny Comes marching Home)」など、どの曲もマンチャの歌唱が際立っている。

マンチャの圧倒的な存在感には及ばないが、もう1人のシンガー、ジョー・スタブスもその実力は申し分ない。そのスタブスがリードを取る2曲、男女の会話入りのロマンティック・スロウ「Ain't That Lovin' You(For More Reasons Than One)」、デトロイト産らしいノリのアップ・ナンバー「Backtrack」、ともに聴き応え十分。

再発CDにはボーナス・トラックとしてアルバム未収録のシングル曲を追加。「Driveway」は一際ハードなファンク・チューンで、ゴツゴツと骨っぽい演奏、マンチャの熱すぎるヴォーカルともに素晴らしい。「If I Could See The Light In The Window」も凄まじいドライヴ感で突き進むデトロイト・ビート。「90 Days Freeze(On Her Love)」でもマンチャの熱く湧き上がるような歌唱が光る。