sweet double hipness
Sweet Double Hipness / Harold Ousley
 Muse '80 

ハロルド・ウスリーはシカゴ出身のサックス奏者。
60年代からジャック・マクダフやルー・ドナルドソンなどの作品で演奏や作曲をしていたようだが、70年代に入ると自らのリーダー作も発表するようになる。アルバムは全部で6枚あるようだが、自分が聴いたのはジャケットがサイコーな本作『Sweet Double Hipness』の1枚のみ。
本作は80年のリリースだが、録音自体は72年に行われたらしい。その72年には初のリーダー作となる『The Kid!』というアルバムをリリースしているが、Discogsによると、『The Kid!』とこの『Sweet Double Hipness』は同じ日に録音されているようだ。ということは、本作は『The Kid!』から漏れたマテリアルを8年後にアルバム1枚にまとめてリリースした蔵出し音源集ということか。

正直に言えば、ハロルド・ウスリーという人が誰だかもよく分からないまま、このジャケットに魅かれて購入したのだが、内容にはまったく期待していなかったにも関わらず、コレが聴いてみると結構楽しめるジャズ・ファンクの好盤だった。こうなると『The Kid!』の方も聴いてみたくなってくる。

アルバム冒頭の「Uncle Funky」は太いベースのグルーヴに、これまた野太いサックスがスモーキーに奏でられるジャズ・ファンク・チューン。ギターにベース、エレピが走るグルーヴィーなジャズ・ファンクの「The Prodigal Son」、「One For The Masses」は軽快なシャッフル・ナンバー。
アルバム・タイトル曲の「Sweet Double Hipness」はシュビドゥビ・コーラスも小粋なスウィンギーなジャズ・ファンク・ナンバー。「Come Get It, I Got It」はドラムがタイトなビートを繰り出すミッド・テンポのジャズ・ファンク。ラストはロバータ・フラック「Feel Like Makin' Love」のカバーで、臭く煙たく聴かせる。