omo lewa
Omo Lewa / Peter King
 Orbitone '76

ナイジェリア出身、60年代にロンドンに留学し、帰国後に自身のバンドを率いて活動するなど、こういったエピソードの多くがフェラ・クティとも共通するサックス奏者、ピーター・キング。
しかし、レコードのリリースはフェラよりもずっと遅く、再びロンドンへと渡った70年代後半からのようで、リリース数もそう多くはない。代表作と思われる76年の本作『Omo Lewa』もロンドン録音で、リリースもロンドンのレーベルから。

フェラのギリギリと張りつめたような緊張感漲るアフロ・ビートと比べると、本作で聴けるピーター・キングの音楽は、ややユルいグルーヴに気持ちよく腰が揺れるアフロ・ファンク。
アルバム・タイトル曲の「Omo Lewa」は、ユルいグルーヴに土着的なパーカッションと煙たいサックスが絡むアフロ・ファンク・ナンバー。「Yere Africa」は陽気で大陸的なムードのアフロ・グルーヴ。タイトルがそのものズバリな「Afro-Funk」はリズミカルに揺れるダンサブルなアフロ・ファンク。
ゆったりしたテンポでグルーヴする「Eda」、ウネるベースがカッコいいアフロ・ファンク「Ajo」、グルーヴィーなリズムとオルガンが気持ちイイ「Congo」、ラストの「Ko Dara」はファンキーなビートに軽やかなフルートが舞う。