scar and pain
Scars And Pain / Jemini The Gifted One
 Mercury '95 

ブルックリン出身のMC、ジェミニ・ザ・ギフティッド・ワンのプロモ・オンリーの7曲入りEP盤。
本作のトピックはやはり、全盛期のバックワイルドとオーガナイズド・コンフュージョンがそれぞれ2曲ずつプロデュースしていることだろう。両者は前年のOC『Word...Life』でもメイン・プロデューサーとして素晴らしい仕事ぶりを披露していたが、本作も聴き応え十分。

ラブ・アンリミテッド・オーケストラ「Strange Games & Things」をサンプリングしたオープニング・チューン「Can't Stop Rockin'(Tribute)」はジェミニ自身のプロデュース曲で、ラガマフィン調のラップも交えたファンキーなナンバー。
グランド・プーバのソロ2ndアルバム『2000』などで知られるミネソタがプロデュースした「Brooklyn Kids(Dirty Mix)」は、重く鉛のようなビートに濃密なファンクネスが宿る。

バックワイルド・プロデュースの「Scars And Pain」も極太マッシヴなビートがズシリと沈み込むファンク・トラック。
オーガナイズ・コンフュージョンがプロデュースした2曲、ビート・マイナーズ的なルーズでドープなトラックに痺れる「Letcho'Batyflo」、ジョニー・ギター・ワトソン「Ain't That A Bitch」をサンプリングした引きずるようなビートのマッド・ファンク・チューン「Funk Soul Sensation」、ともに彼ららしいファンクネス溢れるトラックだ。

流れるようなスィンギーなフロウとピアノ・ループが気持ちイイ「Story Of My Life」は、バックワイルドの持ち味のひとつであるメロウさが発揮された好曲。
ラストの「50 MC's In A Cipher」はシンプルなドラム・ビートとモコモコに曇ったベースがスモーキーなグルーヴを生み出す。