joy of cookin
Joy Of Cookin' / Joe Thomas
 Groove Merchant '72 

1940年代末からクラブで演奏するなどプロの音楽家として活動していたというジャズ・フルート奏者、ジョー・トーマス。初めてリーダー作を発表したのは60年半ばのようだが、コンスタントにアルバムをリリースするようになるのは70年代にグルーヴ・マーチャントに入ってから。

本作『Joy Of Cookin'』はジョーがグルーヴ・マーチャントからリリースした最初のアルバム。ジョーの太く黒いフルートが、このレーベルらしいコテコテに脂ぎった濃厚グルーヴと混ざり合ったフルート・ジャズ・ファンクの傑作。
本作はA面とB面でバックアップするバンドの布陣が大きく異なっており、グルーヴ・マーチャントのレギュラー・メンバーはB面曲で大いに腕を揮ってくれているが、A面の3曲はゴードン・エドワーズ、デイヴィッド・スピノザ、セルダン・パウエルらが名を連ねている。

アルバムのオープンニングを飾る「Joyful, Joyful」はベートーベンの第九をモチーフとしたジャズ・ファンク・チューン。重いグルーヴのミッド・ジャズ・ファンク「Down Home」、「Chile Con Carmen」はギターがレゲエっぽいリズムを刻むグルーヴィー・チューン。
スライ「Thank You(Fall Etin Me Be Mice Elf Agin)」のカバーは、オルガンがグルーヴをガッチリとキープする中、ジョーのフルートがヒップに跳ね回るフルート・ジャズ・ファンク・クラシック。
グルーヴィーに渦巻くジャズ・ファンクの「Soul Sermon」、太いサックスをバリバリ吹き倒すマッシヴなジャズ・ファンク・ナンバー「Mike」、ラストの「Dr. Ritota」は哀愁滲む演歌ソウル・ジャズ。