ready to deal
Ready To Deal / Renee Geyer Band
 RCA '75 

オーストラリアの白人女性シンガー、レネ・ゲイヤー。
1973年にソロ歌手としてデビュー後、70年代半ばに自身のバンド、レネ・ゲイヤー・バンドを結成。バンドとして2枚あるアルバムのうち、本作『Ready To Deal』は75年リリースの1作目。

彼女の作品は今のところコレしか聴いていないのだが、なかなかソウルフルな歌を聴かせてくれる。デビュー前から、ロックの他にもジャズやソウル、ブルースなどを演奏するバンドで歌っていたらしく、またソロ・アルバムではJBの「It's A Man's Man's Man's World」をカバーしていたりするようで、本作の時点でまだ22歳ぐらいだと思われるが、若くしてしっかりした技量と黒いフィーリングが感じられるのは、10代からR&Bやソウルなどを歌う素養を培ってきたからだろう。
70年代中期の、自身のバンドを従えての作品ということで、本作はやはりファンクにフォーカスした内容になっている。バンドの面々の演奏もなかなか達者で、しっかりと黒いグルーヴを感じさせてくれる。

アルバムのオープニング・ナンバー「Sweet Love」は、モッサリしたリズムが粘っこくグルーヴするファンキーなナンバー。ルーサー・イングラムの不倫ソウル・クラシック「If Loving You Is Wrong」のカバーは、情念渦巻くレネの歌唱も見事な演歌ソウル。
「Spilt Milk」は非常にタイトかつシャープな演奏が繰り広げられるファンク・チューン。「Whoop」はスリリングなジャズ・ファンク・インスト。

「Heading In The Right Direction」はメロウなソウル・バラード。「Two Sides」はメロウ&グルーヴィー美麗ミディアムで、終始掻き毟るワウ・ギターがファンキー。アルバム・タイトル曲の「Ready To Deal」は円やかなアコースティック・ソウル。
「Love's Got A Hold」はクラヴィネットがウゴウゴと唸る、黒いグルーヴがウネるファンク・ナンバー。ラストの「I Really Love You」も渋くキメるグルーヴィーなファンク。