shafts big score
Shaft's Big Score! / Gordon Parks
 MGM '72 

ブラックスプロイテーション・ムービーの金字塔『Shaft』。大ヒットを受けて、その続編として72
年に『Shaft's Big Score!』、73年に『Shaft In Africa』の2本が制作されている。
サウンドトラックは1作目のアイザック・ヘイズから、2作目では何とゴードン・パークス監督が自ら制作。曰く、"2週間で作曲・録音した"とのこと(ホントか?!)。ジョー・パスやフレディ・ハバードなどが演奏に参加し、O.C.スミスが数曲でヴォーカルを取る。ジャケットに描かれたド迫力の爆破シーンに相応しいビッグバンド・ジャズ・ファンクが楽しめる秀作サントラに仕上がっている。

アルバムの幕開けを飾る「Blowin' Your Mind」はスリリングなビッグバンド・ジャズ・ファンク・サウンドに乗るO.C.スミスのハードボイルドなヴォーカルがド渋。ヒタヒタと忍び寄る緊張感に覆われた「The Other Side」、ムーディーなシャッフルの「Smart Money」、ミュート・トランペットが咽ぶ「First Meeting」、ストリートを闊歩するかのような軽快なリズムの「Asby-Kelly Man」、「Don't Misunderstand」はO.C.スミスが喉声を響かせるバラード。「Move On In」はタンバリン叩き鳴らしながら疾走するグルーヴィー・チューン。

B面は13分超の「Symphony For Shafted Souls(The Big Chase)」の1曲のみだが、片面1枚使って執拗に追いかけまわしてくれる。