christmas funk
Christmas Funk / Aloe Blacc
 Aloe Blacc Recordings '18 

キャリア初期にはDJエグザイルとのユニット、エマノンのMCとして活動するも、やがてソロR&Bシンガーへと転向したアロー・ブラック。2018年にリリースした本作『Christmas Funk』は、超有名曲のカバーも含む、タイトルどおりファンキーで楽しいクリスマス・アルバム。

アルバムのオープニング・ナンバー「Tell Your Mama」からファンキーなグルーヴで気持ちよく揺れる。続く「I Got Your Christmas Right Here」はソウルフルなヴォーカルで聴かせるミディアム。「All I Want For Christmas Is You」は、何とマライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」のカバー。もちろんあのメロディはそのままに、しかししっかりファンキーなバージョンになっている。
「I Want You Back」なギターのイントロから掴まれる「I Can't Wait For Christmas」は、ファンキーな演奏に軽快なフットワークのヴォーカルもカッコいい。Pファンク・オール・スターズの「Hydraulic Pump」風のクラップ音が響く「The Mrs. Saved Christmas」もファンキー・グルーヴでゴキゲン。

Last Christmas」はもちろんワム!のあの曲のカバー。意外やストレートなカバーで、否が応でもクリスマス・ムードが高まる。「All I Have Is Love」は温もりに満ちたミディアム・バラード。「At Christmas」もブラック十八番のグルーヴィーでソウルフルなミドル。
そして間違いなく本作のベスト・トラックでしょう、タイトルも最高な「Funky Ass Christmas」。勇壮なホーンが高らかに鳴り響く中、ノシノシと行進するようなドラムスと、くぐもったオルガンが鳴らされるファンキー・チューン。ラストの「Love Comes Home」は静謐なムードに鈴の音とソウルフルなヴォーカル&コーラスが広がる。